伝道者は言う、「空の空、いっさいは空である」と。
伝道者は言う、 空の空、空の空、いっさいは空である。
風をとどめる力をもつ人はない。また死の日をつかさどるものはない。戦いには免除はない。また悪はこれを行う者を救うことができない。
人はその短く、むなしい命の日を影のように送るのに、何が人のために善であるかを知ることができよう。だれがその身の後に、日の下に何があるであろうかを人に告げることができるか。
また、わたしはすべての労苦と、すべての巧みなわざを見たが、これは人が互にねたみあってなすものである。これもまた空であって、風を捕えるようである。
そこで、わたしは生きることをいとった。日の下に行われるわざは、わたしに悪しく見えたからである。皆空であって、風を捕えるようである。
わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。
低い人はむなしく、高い人は偽りである。 彼らをはかりにおけば、彼らは共に息よりも軽い。
ダビデの子、エルサレムの王である伝道者の言葉。
伝道者であるわたしはエルサレムで、イスラエルの王であった。
わたしは心をつくして知恵を知り、また狂気と愚痴とを知ろうとしたが、これもまた風を捕えるようなものであると悟った。
